捨て苗栽培地跡
16歳の初夏、田植えに余った捨てられて転がっていた苗を集め、荒野を耕しそれを植えた。そして、秋には1俵のもみを収穫することが出来た。この体験から、積小為大の法則を体感したと言われる。
年貢取り立ての実態
農民は五公五民や四公六民と言った重い租税を課せられ、生活が貧困していたというイメージが強い。しかしそれは一面に過ぎず、実際には中流の役人より農民の方が裕福であったケースが多かった。
着ているものは確かに貧しいものだが、身分制度で決められていたもので貧富をそのまま現したものではなかった。この制度こそが表面と内実のギャップを深める要因となっている。
例えば、武士階級の場合、俸禄以外の収入がないのに体裁を繕うとして貯蓄をする余裕が全く無い。それに対して農民の方は着物こそ貧しいが、お金を使わない分土蔵や倉に貯蓄することが出来た。
また、年貢の取り立ても村人と合議によって決められ、凶作だった場合には救済措置もとられた。
