《夕焼小焼》作曲100周年記念出版

奇跡の童謡うた
《夕焼小焼》の作曲者を訪ねて

私たちは《夕焼小焼》の作曲者を、なぜ知らないのか?
戦争によって失われた歴史がここに甦る!
定価:1,800円 + 税
  • 著者:山内喜美子
  • 発売:2022年7月10日
  • 判型:四六判
  • 頁数:304ページ(口絵8ページ)
  • ISBN:978-4-86748-004-5

内容

防災無線から流れる《夕焼小焼》を誰が作曲したのか、ほとんどの人は知らない。1922年に作曲されたこの童謡の失われた100年を求めて、筆者は作曲者を訪ねる旅に出た。

作曲者・草川信の出身地は長野県長野市県町。信の曲が『赤い鳥』に初めて掲載されたのは1921(大正10)年4月号。北原白秋の詩に曲を付けた《夢の小函》だった。

善光寺か、阿弥陀寺か、それとも……?

《夕焼小焼》を作詩したのは多摩出身の中村雨紅。作曲した草川信との共通点は生家の近くに寺があったこと。

作曲100年周年記念出版

100年を裏付けたのは自筆譜(『世界音楽全集』春秋社、1930年)で、楽譜の終わりに草川自らが「大正11年作る」と記しています。

草川 信(くさかわ・しん)
1893(明治26)年、長野県長野市県町に生まれる。
1917(大正6)年、東京音楽学校(東京藝術大学)卒業後、渋谷区長谷戸小学校、東京府立第三高女、成蹊学園などに勤務。
1921(大正10)年、雑誌『赤い鳥』に参加。北原白秋などの詩に曲を付ける。また音楽指導にも多忙を極める。
1933(昭和8)年、音羽ゆりかかご会会長となる。
1948(昭和23)年、肋膜膿胸死。55歳。
主な作曲作品に《夕焼小焼》(中村雨紅)《揺籠のうた》(北原白秋)《どこかで春が》(百田宗治)《汽車ポッポ》(富原薫)《みどりのそよ風》(清水かつら)などがある。

山内喜美子(やまうち・きみこ)
1962年、福岡県北九州市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、85年宮崎放送にアナウンサーとして入社。『朝のホットライン』(TBS)など、報道、ワイドショー、トーク番組に多数出演。88年10月に同社退社後、『サンデー毎日』記者を経てフリーのリポーターに。『サンデー・ニュース&スポーツ』(TBS)、『玉置宏の笑顔でこんにちは』(ニッポン放送)などを担当。91年に『告知せず』(文藝春秋)で作家デビュー。TBSでドラマ化され話題に。他に『海を渡るいのち』(講談社)、『患者の言い分』(時事通信社)など多数。2006年、『世界で一番売れている薬』(小学館)で小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。また、09年には46歳にして東京藝術大学音楽学部楽理科に入学。13年卒業後、文筆活動の傍ら演奏活動や司会、朗読、ナレーションも務める。

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