創業者ご挨拶

大空出版の屋号「大空」は俳人・尾崎放哉の句集『大空』(たいくう)からいただいたもです。句集の編者・荻原井泉水は放哉の戒名「大空放哉居士」からタイトルを命名したといわれていますが、一方で〈大空のました帽子かぶらず〉という句もあり、「彼の生活はすっかり大自然と同化している」と井泉水はこの句を高く評価していたことから、『大空』はここから採ったのかもしれません。
〈咳をしても一人〉は皆さんもご存じのとおり放哉の代表句の一つです。徹底した自由律は枠にとらわれることのない、いわゆる自然体のアートといえます。
大空出版は放哉の俳句のように既成概念に縛られることなく自然体で、あらゆるメディアを創造すると同時にジャンルを超えて様々なビジネスにチャレンジする唯一無二の総合出版社を目指しています。
過去を振り返っても有言実行を貫き、大空出版という出版社を名乗るのであれば編集プロダクションにとどまらず版元に、また「メディアミックス」を唱え紙だけにこだわらずWebデザインをとおしてIT企業に、さらにはインドネシアに拠点を築きビジネスを展開するというように、想い描いただけで終わらせることなく常にすべてを形にしてきました。
未来を見据えた大空出版の合言葉は「グローバル・デザイン」。それはデザイン技術を磨くことだけを意味するのではなく、軽やかに翼を広げ自由に大空を飛び回る鳥のように、自在に会社そのものを自分たちの手でデザインしていくことを目指すものです。
しかし、理想を成し遂げるには技術と感性が同時に伴わなければなりません。そのためには技術を磨き、教養を得て五感を養うことが大切です。視野を広げ目標を掲げながら一歩一歩前進して行きましょう。その積み重ねが必ず未来への道を拓くことにつながります。

加藤玄一