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<審査員特別賞> 受賞

「いろんなお顔」

宮川 久

宮川 久さん コメント

「この度は、第1回日本写真絵本大賞 審査員特別賞を賜りまして、誠にありがとうございました。もともと数年前から、セルフィーで自撮りした自分の顔写真をシンメトリーにつなぎ合わせて楽しんでいました。もっと幅広く、皆さんに楽しんで頂けるようなシンメトリーな写真を作って見せることはできないかなと考えていたところに、今回の大賞を発見しまして、これはピッタリだなと応募させて頂きました。今回、受賞させていただきましたが、私が目指していたことを審査員の先生に汲みとって頂いて、気持ちが伝わって頂戴した賞だと思い、感謝の気持ちとほっとした気持ちが入り混じった感情です。そして、私事で大変恐縮ですがこのたび初孫が生まれまして、将来、物心がつく2、3歳くらいになって、この『いろんなお顔』の写真を見たときに、少しでも喜んでもらえれば嬉しいと思っております。今後も続けて撮ってまいりますので、ご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い致します。ありがとうございました」

審査員 講評

林 義勝 さん

写真家

少し視点を変えるだけで、こんなに新しい発見があるんだと思いました。これは、写真ならではの表現なんですね。表現力で実現できたものだと思います。日常に潜む面白さ、不思議さを表現された内容としては非常に評価が高いです。そして、今回は特別賞ですけれども、僕はこの作品を世界の美術館や近代美術館にコレクションされていいような作品だと思っています。ですから、これを機にますますたくさんの写真を撮りためて、世界に発信していってほしいと思います。

葉山 真理 さん

作家、脚本家、作詞家

宮川さんは何十点もシンメトリーにされたものを作りこんで、その意気込みに感動しました。宮川さんはプロならではのテクニックがおありで、それを1枚ずつ重ねるというのがすばらしいと思いました。他の方もそうですが、時間と労力をかけて、言葉を付けなければいけないという点に苦心されたと思います。ただ、写真を並べればいいということではなく、物語でどの写真を選択するか。言葉と写真が一体になったときに、この写真絵本のすばらしさが出てくるのだろうと思います。