ホーム > 書籍情報 > 歴史ポケット新聞 > ポケスポ立ち読み > 【サッカー】メキシコ五輪 獲った銅メダル[昭和43年]
昭和43(1968)年10月24日 |
【メキシコシティ支局】10月24日、日本サッカーが待望のメダルを獲得した。メキシコ五輪サッカー3位決定戦は、日本が地元メキシコを2―0で破って、堂々の銅メダル。
試合は終始メキシコペースで進んだ。しかし、日本は数少ない好機を生かして、得点に結びつけた。前半22分、杉山隆一のパスを釜本邦茂が胸で落とすと、落ち着いて左足で蹴り込んで先制点を奪った。そして35分にも、同じコンビで2点目を挙げた。
後半早々、メキシコはPKを獲得したが、GK横山謙三がこれを止めた。地元メヒコ(メキシコ)の不甲斐なさに、アステカ・スタジアムを埋めた約4万人の観衆は「ハポン(日本)、ハポン!」と、次第に日本を応援。最後は、敵地メキシコの観客の感動まで誘った。日本が未知の栄冠を手にした瞬間、敵地ながら場内に座布団が飛び交った。